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WordPressで1秒切り表示速度実験


 表示速度が速いことは良いことかどうかちょっと疑問に思いまして、ホントに1秒切りが難しいかどうか実験してみました。

Google検索で見つかる「爆速」や「光速」などのブログ記事では、いろいろなプラグインを組み合わせると1秒切りができるような記事がちらほらあるのですが、テスト環境のサーバ構成が記載されていなかったり、サーバの設置場所が記載されていなかったりと測定環境データがちょっと微妙な記事が多いです。

その記事は、Chromeのデベロッパーツールで見ても5秒以上かかっていたりして、「この記事はホント???」と思うことがしばしばあります。

そのため自己データを取得する目的で実験を行うこととしました。

計測に利用するサイト

 今回、表示速度を計測するサイトはGTmetrixを利用して表示速度を計測することとしています。

サンプルで動作させているWordPressは、3.4秒@1.08MBでした。

テーマは、アフィリエイターの利用が多いと思われる「Affinger」を使いアドセンス広告も表示させるようにしています。

サーバは、Google Compute Engineのn1-standardをAsia Pasificで動作させた状態で計測しています。

このところ、Twitterの表示が安定していませんので表示速度にばらつきがあり時々5秒程度になることがあります。

Google Cloud Platformを使いテスト

今回は、表示速度を1秒を切ることが目的ですので、GTmetrixがあるカナダにより近いアメリカ西海岸にサーバ・インスタンスを設置してみます。

構成概要

 Google Compute Enginに仮想マシン・インスタンスを生成して実験します。

速度計測が目的ですので、あまり複雑なことはせずに、NginxとPHP-FPMを使ってどれくらいの表示速度が出るかをチェックします。
 

サーバ

  • n1-standard1
    • vCPU: 1
    • Mem: 3.75GB
    • GECU: 2.75
    • Disk Type: SSD

ミドルウェア

  • ミドルウェア構成
    • OS:CentOS 7.1
    • Webサーバ:Nginx-1.9.4
    • CGI:php-fpm 5.4
    • DB:mariadb

GTmetrix表示速度

 キャッシュ・プラグインやfastcgi_cacheなどは利用していません。 シンプルなサーバ構成で表示速度を測定します。

1回目:0.9秒


0.9秒

2回目:0.8秒


0.8秒

3回目:0.8秒


0.8秒

表示速度を考える

 このサーバを使って、レスポンシブで見た目に綺麗なテーマを用いると表示速度はぐっと遅くなります。

広告を表示させるようにするとさらに遅くなりますし、プラグインによっても表示速度は変化します。

ブログの表示速度が「何秒なら良いか」という疑問は、見る人やデバイスなどによって異なります。

体感的な速度を出すために、いくつかブログを見て回りながら調べてみました。 著名なブログサイトでも3秒切れていませんでした。

ということは、ブログの表示速度としては3秒〜5秒@2MB程度であれば見る側としてはそこそこ快適にブログを見ることはできるのではないかと思います。

むすび

今回は、Google Compute Engineを使って、WordPressの表示速度がどれくらい高速にできるのかをチェックしてみました。

シンプルなテーマを使った構成では、1秒を切る表示速度を達成することは決して難しいことではないと思います。

JQueryを使ったテーマや作り込んだテーマを利用すると、表示データが大きくなるため、その分表示速度は遅くなります。

現時点では3秒〜5秒程度の表示速度であれば及第点ではないかと思います。